十全大補湯 【出典】『太平惠民和剤局方』巻五。 【別名】十全飲(『太平惠民和剤局方』巻五)、十補湯(『仁斎直指』巻十五)。 【組成】人参、肉桂(粗皮を除き、火を絶つことなく)、川芎、地黄(洗い、酒蒸し、焙る)、茯苓(焙る)、白朮(焙る)、甘草(炙る)、黄耆(蘆を除く)、川当帰(洗い、蘆を除く)、白芍薬各等分 【用法】上記10種の薬材を細末にすり、毎回6gをとり、水150mlに生姜3片、棗2個を加え、100mlになるまで煎じ、時間や状況にかかわらず温かいうちに服用する。 【効能】温補気血。 【主治】諸虚不足、五労七傷、食慾不振;長期病後の虚損、時折潮熱が現れ、気の流れが骨脊に攻め、拘急痛、夜間夢中に精液漏出、顔色萎黄、脚膝無力;すべての病後、気力が以前のように戻らない、憂愁思慮による血気の傷害、喘嗽中満、脾腎気弱、五心煩悶;また瘡疡の治りにくい、婦人崩漏など。 【方論】本方は四君子湯と四物湯に黄耆と肉桂を加えたものである。四君は気を補い、四物は血を補い、さらに補気の黄耆と少量の温照作用を持つ肉桂を加えることで、気血補益の効果が著しくなる。ただし薬性がやや温燥であり、気血両虚で虚寒傾向のある者に適している。 |