十灰散1 【出典】『修月魯股経後録』引『十薬神書』(『医方類聚』巻一五○収録) 【組成】大蓟小蓟柏葉荷葉茅根茜根大黄山栀牡丹皮棕櫚皮各等分 【用法】上薬を焼灰にして性質を保ち、極めて細かく砕く。紙で包み、碗を地上に置き一晩おくことで火毒を除く。使用時はまず白藕を搾汁し、または萝卜汁で真京墨半碗を磨き、灰15gを調合して食後に服用する。 【効能】血を涼ませて出血を止める。 【主治】労証による吐血、嘔血、咯血、嗽血。 【方論】本方の大蓟、小蓟、荷葉、茜草、白茅根はいずれも血を涼ませて出血を止める作用がある。棕櫚皮、側柏葉は収斂作用を有し、出血を止めるのに長けている。病態が肝胃の火盛り、血熱妄行であるため、涼血止血薬に加えて山梔子を用いて肝胆の火を清め、大黄は熱を下に導き、上逆の勢いを抑える。丹皮と大黄を併用することで、火を降下させる中で瘀血を散らす作用があり、血を止める際に瘀血を残さない。また本方では炭化して性質を保つ使用法により、止血作用がさらに強まる。藕汁または萝卜汁で京墨を磨いて服用するのも、涼血作用を強めるためである。 |