失笑散 【来源】『蘇沈良方』巻八。 【別名】断弓弦散(『蘇沈良方』巻八)、紫金丸(『婦人大全良方』巻二十『産乳』より引用)。 【組成】五霊脂 蒲黄 各等分 【用法】上薬を末に研じ、毎服6g。まず濃醋30mlを用い、薬を膏状に煎じ、水150mlを加え100mlまで煎じ、熱く服用する。 【効能】活血去瘀、結聚を散らし痛みを止める。 【主治】小腸気および心腹痛、または産後悪露不行、または月経不調、少腹部の急痛。現在では心絞痛、胃痛、生理痛、産後腹痛、異所妊娠など瘀血停滞を伴う症例に用いる。 【方論】本方で治療する諸痛はすべて瘀血内停により血行が滞ったものである。五霊脂と蒲黄は相須して用いられ、活血去瘀、脈絡を通利し、瘀血による痛みを鎮める。濃醋で煎じることにより、脈を活発にし、薬力の作用を強め、活血去瘀止痛の効果を高める。 【実験研究】1. 実験的動脈硬化ストレス心筋への影響『中西医結合雑誌』1984(9):552、失笑散は実験的動脈硬化ストレス心筋の電子顕微鏡観察において、失笑散摂取後、動脈硬化心筋血管が弛緩し、凝集した血小板が散在化し、ミトコンドリアの破壊も軽減されたことが確認された。2. 低圧欠酸素および急性心筋虚血への影響『中成薬研究』1987(4):32、失笑散はマウスの低圧欠酸素耐性を著しく増強し、垂体後葉素誘発大鼠急性心筋虚血に対して注射液が対抗作用を示し、明確な鎮静作用および一定の降圧作用がある。 |