麋角既濟丸 【来歴】『楊氏家蔵方』巻九。 【組成】麋角1具(清水中3日浸し、粗皮を刮ぎ落とし、屑にし、甕瓶内に盛り、牛乳で一日浸す。乳が減れば追加し、乳が深く角屑の上に2指分以上になるまで続ける。角屑の上に大麦を約10cm厚く敷き、甑内に瓶を設置し、周囲を大麦で埋め尽くし、瓶口だけを露出させる。不中断で蒸す一伏時。鍋内の水が減れば湯を追加し、角屑が細かく小麦粉のようになるまで蒸す。その後火を止め、細かく砕く)別に以下の薬:龍骨 山薬 人参(芦頭を除く) 遠志(心を除く) 山茱萸 石菖蒲 赤石脂 朱砂(別に研磨) 五味子 全蝎(艾葉で炒り毒を除去)各60g バキチ(心を除く) 附子(炮り、皮・脐を除く) 補骨脂(炒り) 菟絲子(酒で一宿浸し、焙る) 天雄(炮り、皮・脐を除く) 五味子各100g 柏子仁(別に研磨) 熟乾地黄(洗い、焙る) 肉苁蓉(酒で一宿浸し、切って焙る)各120g 【用法】上薬を細末にし、麋角膏で和え、一千下ほど搗き、梧桐子大の丸とする。毎服100丸、空腹時に温酒で送る。 【功用】陽を壮め、精を固め、血を補い、顔色を保つ。 【主治】水火不調和、精神恍惚、夢寐紛々、陽道不興、耳鳴虚、小便白濁、遺瀝失精。 |