龍胆瀉肝湯1 【出典】『医方集解』『太平惠民和剤局方』より。 【組成】龍胆草(酒炒)、黄芩(炒)、栀子(酒炒)、澤瀉、木通、車前子、当帰(酒洗)、生地黄(酒炒)、柴胡、甘草(生用) 【功用】肝胆実火を泻し、肝経湿熱を清む。 【主治】肝胆実火による側肋痛、頭痛、目赤口苦、耳聾耳腫、および肝経湿熱下注による陽痿陰汗、小便淋濁、陰腫陰痛、婦人帯下。現在は高血圧症、急性結膜炎、急性中耳炎、鼻前庭および外耳道疖腫など肝胆実火に属するものに用いる。また甲状腺機能亢進症、急性胆嚢炎、尿路感染、急性前立腺炎、外生殖器炎症、急性盆腔炎、帯状疱疹など肝胆温熱に属するものにも用いる。 【方論】本方において龍胆草は肝胆実火を善く泻し、下焦湿熱を清めるため君薬とする。黄芩、栀子、柴胡は苦寒で火を泻し、車前子、木通、澤瀉は湿熱を清利し、小便を通じて排出させるため臣薬とする。肝は血を蔵する臓であり、肝経に熱があると容易に陰血を傷つけるため、生地黄、当帰で血を養い陰を補うことを佐薬とする。甘草は諸薬を調和させるため使薬とする。これらが配合され、共に肝胆実火を泻し、肝経湿熱を清む効果を発揮する。 |