栝楼桂枝湯 【出典】『金匱要略』巻上。 【構成】栝楼根 6g 桂枝 9g 芍薬 9g 甘草 6g 生姜 9g 大棗 12枚 【用法】上六味を水900mlで煮て300mlに減じ、分三次に温めて服用し、微汗を取る。汗が出ない場合は、少し後に熱粥を啜って発汗させる。 【効能】肌表を解し、発表し、津液を生じ、筋を舒緩する。 【主冶】外感風寒、発熱悪風、頭痛汗出、身体強直、幾幾然として、脈沈遲而有力な者。 【方論】本方は《傷寒論》の桂枝湯に蒌根を加えたものである。治療対象となるのは、痙病の中の柔痙である。これは外に表邪があり、経絡が阻害され、経脈が拘急して不快になる状態であり、さらに表虚により汗出が起こり、津液が潤わないことによって生じる。本方では桂枝湯で風寒を外に解き、栝楼根を加えて甘寒で燥を潤し、津液を通すとともに、経絡を善く通す作用がある。両者を組み合わせることで、解表と津液の生成を同時に達成できる。表証が解け、津液が通じ、経脈が潤えば、痙も自然に治癒する。 |