紅昇丹 【出典】『医宗金鑑』巻六十二。 【組成】朱砂15g 雄黄15g 水銀3g 火消120g 白礬30g 皂礬18g 【用法】まず白礬・皂礬・火消を細かく砕いて混ぜ、大きな銅勺に入れて火酒150mlを加え、溶けるまで煮詰め、乾いたら取り出して細末にする。別に水銀・朱砂・雄黄を細末にし、星が見えなくなるまで研磨し、消・礬の粉末と混ぜ合わせる。陽城罐の内壁に紙筋泥を1cm厚く塗り、陰干し、亀裂がないようにする。その後前記薬を中に入れ、口を密封し、さらに蜜を含ませた綿紙の紐を縫い目部分に詰めてしっかり塞ぐ。外側は煅石膏の細末を酢で調合して封固する。その後、直接炭火に置き、まず底火(炎が上昇しない)で30分加熱。次に半罐火(炎が罐腰まで上がる)で30分加熱し、筆で水を罐蓋に塗りながら加熱。最後に大火(炎が罐口と平ら)で30分加熱。火を止め、冷め切ったら罐蓋を開け、刀で蓋上の丹薬を刮り下ろし、細末にしておく。使用時は少量を疮口に撒き、外から膏薬を貼るか、ガーゼで包帯する。 【功用】毒を抜き、腐肉を除去し、新肉を生じさせる。 【主治】瘡疡潰瘍後、瘡口が硬く、肉が暗紫色または黒紫色となる。 【実験研究】毒性作用『天津中医』1986(4):24、本方はマウスに単回経口投与した場合の半数致死量は120.98±1.71mg/kgであり、急性毒性分類では中等毒性薬物である。局所皮膚創傷への投与により、方中の水銀化合物が傷口から吸収されることが確認され、腎臓に最も多く蓄積された。本方の毒性は蓄積性があり、軽度の蓄積性を持つが、中等度蓄積係数に近接しており、これが臨床での慢性中毒の原因と考えられる。 |