帰脾湯1 【出典】『正体類要』巻下。 【別名】加味帰脾湯(『古今医鑑』巻十一)、帰脾養栄湯(『瘡科心得集』)、帰脾丸(『中国医学大辞典』)。 【組成】白朮 当帰 白茯苓 黄耆(炙) 龍眼肉 遠志 酸枣仁(炒) 各3g 木香1.5g 甘草(炙)0.9g 人参3g 【用法】上記薬材に生姜、大棗を加え、水煎して服用する。 【効能】脾を養い、心を養い、気を補い、血を補う。 【主治】心脾両虚、気血不足、心悸、健忘、不眠多夢、発熱、体倦、食少、面色萎黄、舌質淡、苔薄白、脈細弱;また脾が血を統御できないために起る便血、婦人の月経早発、量多色淡、淋漓不尽。現在は心臓病、神経衰弱、貧血、機能性子宮出血、血小板減少性紫斑病など、心脾気血両虚を呈するものに用いる。 【方論】本方とは、厳氏『濟生方』の帰脾湯に当帰、遠志を加えたものであり、心脾気血両虚の症に主治する。方中では参、耆、術、甘草で気を温補し、脾を健やかにする。当帰、龍眼肉で血を補い、心を養う。酸枣仁、茯苓、遠志で心を寧静させ、神を安める。さらに木香を用いて気を理し、脾を醒まし、補益气血薬の脂ぎった作用による胃の滞りを防ぐ。このように組み合わせることで、心と脾を兼顾し、気と血を両補する。 |