蛤蚧丸 【出典】『三因極一病証方論』巻十。 【組成】蛤蚧1対(口・足を除き、温水で浸し、膜を除き、血脈を掻き落とし、良醋で炙る)诃子(煨じ、核を除く)阿膠(炒)熟地黄麦門冬(心を除く)細辛(苗を除く)甘草(炙)各15g 【用法】上薬を末にして、蜜で皂子大の丸とする。毎回1丸を含化し、時を問わず服用する。 【功用】肺を潤し、咳を止める。 【主治】積労、久咳、声枯。 【方論】本方において蛤蚧は肺を補い、肺を潤すために主薬とする;熟地黄、麦門冬、阿膠は陰を滋し、血を養い、蛤蚧の肺を潤す作用を助ける。诃子は肺を養い、肺を収斂させる。これらが臣薬となる。細辛は辛く肺を散らし、収斂の中に散らしを加え、熟地黄などの滋潤剤が過度に脂ぎった状態になるのを防ぐ。甘草は諸薬を調和させ、佐使となる。諸薬を併用して、共に肺を潤し、咳を止める効果を発揮する。 註:本方の元名は「蛤蚧散」であるが、剤型と合わないため、現時点では『普済方』巻二三一に基づき「蛤蚧丸」と改称している。 |