構成 甘草、小麦、大棗。本方は『金匱要略』より出典。心を養い神を安らかにし、気を緩め中を調和させ、神経の過度な興奮を鎮め、急迫性痙攣を緩和する作用がある。特に婦人の「臓燥病」の常用方である。(臓燥病とは、何の理由もなく悲しみや嘆き、些細なことで泣き叫び、不眠、甚だしくは昏睡、狂躁、頻繁なあくびを伴う病態)この症は主に心血不足、肝気鬱結に起因し、そのような症状を呈する男女老幼に適用可能。適応症:ヒステリー、神経衰弱、乳児夜啼、不眠、精神不安。使用参考:驚嚇による睡眠不安には龍骨、天麻、僵蚕、蝉退を加える。心火亢進による不眠には三黄瀉心湯を加える。乳児夜啼には金蝉を加える。鑑別比較:本方は無縁無故に悲しみや泣き、不眠、心神恍惚を主とする症に用いる。定志丸は心気不足、驚悸、恍惚、憂傷、健忘を主とする。抑肝散は肝気亢進による神経過敏、易怒、精神不安、不眠、頭痛を主とする。<夜啼>
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