ここ数年、筆者は自作の漢方薬「消痤方」を用いてニキビ117例を治療し、満足のいく効果を得た。患者は男性46例、女性71例。発症年齢は15~42歳で、病程は2ヶ月~13年。いずれも衛生部が定めた『中医皮膚病証診断効果基準』におけるニキビ診断基準に合致していた。 消痤方の構成:枇杷葉、生地、桑白皮各12g、牡丹皮、白花蛇舌草各10g、苦参、黄芩各9g、槐米、山楂、土茯苓各15g。加減法:皮脂分泌が多い場合は茵陳、薏苡仁を加え、便秘の場合は大黄、枳殻を加え、月経前の乳房張痛には香附、柴胡を加え、結節性腫瘍には夏枯草、貝母を加える。水煎し、1日1回、2回に分けて服用し、30日を1療程とする。 治療結果:効果評価は衛生部が定めた『中医皮膚病証診断効果基準』を参考とした。治癒(皮疹完全消失、色素沈着のみ残存)63例、顕著効果(皮疹70%以上消失、新規皮疹出現なし)30例、改善(皮疹50%以上消失、一部に新規皮疹出現)24例。総効果率は79.49%であった。 ニキビは多因性疾患である。現代医学では、思春期に雄性ホルモンが増加し、皮膚中の双酸化テストステロンが増加し、皮脂分泌が増加し、毛嚢角化過剰により栓塞が形成される。この状態で毛嚢内にアクネ菌が繁殖し、各種酵素を産生して皮脂を分解し脂肪酸を生成し、炎症状態を引き起こすと考えられている。一方、中医では、熱、毒、湿、鬱がニキビの主要な病因病機であるとされる。 青年は体力旺盛で陽熱が盛んであるが、長期間にわたり栄血が徐々に熱くなる。熱毒が内に蓄積し、肺に上蒸され、肌表に現れる。あるいは腸胃湿熱により、食生活不節、辛辣肥甘腥腻の食品を好むことにより、中土の消化機能が低下し、久しく鬱滞して湿が生じて熱になる。湿熱が経絡を通って顔面に上蒸する。漢方薬「消痤方」では、枇杷葉、桑白皮、槐米が肺を宣散し脂質を化解する。黄芩、苦参、土茯苓、白花蛇舌草は熱を清め毒を解き湿を除く。生地、牡丹皮は栄血を清め瘀血を散らす。山楂は腸胃の積熱を除去する。これら諸薬を併用することで、清熱解毒、除湿祛瘀の効能を発揮する。 <ニキビ>
|